LUMIX DMC-GX7MK2 x M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8
公開直後に映画「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」を観てきた。
映画ポスターには、まさにこれから世界に飛び立とうとする、若き日の加藤和彦の姿が収められている。ロンドンでのスナップだろうか。この写真だけでも見る価値がある。
当時の1ミリの屈託もない柔らかな表情を見ていると、何故か泣きそうな気分になる(それは彼の悲しい最期の事をつい考えてしまうからなのだが)。
それにしても「黒船」の頃に集まったミュージシャンは達は、全員が天才かつ曲者ばかり。作り上げられた重厚な音は今でも十分に通用するクオリティだと思う。
残念ながら本作品中にコメントしている何人かは、既にこの世の人では無い(エンディングロールの最後でRIPの文字とともに幾人もの名前が記されている)。
終盤に最近この手の映画で常連となりつつある高田漣が、ちょろっと演奏を披露してくれるのが嬉しい。彼らの音楽遺産を引き継ぐ数少ない人材で、もうベテランと呼ばれるべき人だけど、周りにいる人が凄すぎて、未だに「中間管理職」みたいにしてるのが微笑ましい。
中盤のグルメショーみたいなパートは不要だけど、音楽好きの方はぜし。