Green, blue and etc.

Cameras: SONY α7S, OLYMPUS OM-D E-M1, DMC-GM5, DMC-GF7, FUJIFILM X-T2

渡りの足跡

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解説にある「ネイチャーライティング」って言葉は初めて聞いたけど、考えてみると一時期よく読んでいた池澤夏樹の作品群も確かにこの分野に入れられるんだろう。ただ、日本でこの種のアプローチを実践している作家(少なくとも実績を残している作家)は非常に少ないように思う。あと今思いつくのは福岡伸一先生くらいか。

ところでこの本、渡り鳥にまつわるエッセイかと思いきや、視野は自然科学的に(あるいは社会科学的に)縦横に広がってやたらと面白い。
例えば、安曇野出身のハチクマっていう渡り鳥は、総延長距離にして約1万キロを50日以上かけて移動し、そのルートは東アジアのほとんどの国を周遊するという。いったい、彼らは生きるために渡りをするのか、それとも渡りをするために生きているのか。いずれにしても不思議な人生だ。ここらへんで、中島みゆきの歌詞「まだ見ぬ陸を信じて何故に鳥は海を行けるのー(「最後の女神」より)」思い起こす人も多いだろうね(?)。でも実際のところ、あの小さいな頭でどれくらいこの壮大な旅程をイメージできてるんだろうか。

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かと思えば、話題は戦時中の米国の日本人強制収容所の話に。かつて米国で不利益を被った日本人がいた、程度の認識しか持ってなかったが、実際に収容されていたのは日本人でありながら米国の自由と民主主義を信じ、そして裏切られ続け、それでも理想のアメリカ人であろうとした人達だった(少なくともそのような人がいた)ことが分かる。

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各章は独立しているので、好きなところから読み始めても大丈夫です。読み進むほどに面白さが増してくる本なのでお時間があればぜひ。

駅伝小説の系譜

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先日の4連休は読書がはかどりましたね。
「あと少し、もう少し」は「そして、バトンは渡され」で一世を風靡した(?)瀬尾 まいこの駅伝小説。まあ系譜というと大げさだけど、日本には駅伝をテーマにした名作小説が連綿と連なっている気がする。三浦しをんには「風が強く吹いている」っていう傑作駅伝小説(必読!)があるし、佐藤多佳子には名作「一瞬の風になれ」がある(あ、あれは陸上リレー小説か)。

 で、この「あと少し、もう少し」は中学生の駅伝もので、章ごとに語り手がかわるという仕掛けが施されていて、ちょっとあざとい、だけどそれぞれに物語がある、っていうのはいいですね。瀬尾 まいこってまだ数冊しか読んだことないけど、さらに進化するような気がする。夏の読書にぜし。

野口哲哉展 サムライにあらず

f:id:kitakaze2018:20210726002002j:plain先日のひまわり畑の帰りに、少々クルマで横走りして群馬県立館林美術館で行われている「野口哲哉展-THIS IS NOT A SAMURAI」を見てきた。野口哲哉の作品は、たしか以前NHK日曜美術館で取り上げられていて、一度現物を見たいと思ってたので。

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サムライがスニーカーを履いてたり、シャネルとコラボした装束身に着けていたり、精巧に作られたサムライ像にリアルとフィクション(あるいは現代的なものと前時代的なもの)が同居してます。もともと、このころの鎧とかの和っぽい質感(当たり前だけど)って好きなんですよね。歴史に疎いから良く分からないけど、江戸時代のこうした装束とか刀とかって、戦闘時の実用性から離れていって、どんどん美的な観点で進化(?)してしまったんだと思う。そこに現代の作家が新たなアイデアを加えているから、いろんな意味で面白い。

展示点数はかなり多くて、じっくり全部見るとかなり時間がかかります。最後の展示スペースのみ撮影可能になっているので、パタパタと写真撮ってきました。

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この人の作品をみてると、「表情」は顔の表現だけじゃないことがよく分かります。ちょっとした背中の丸め方や首の傾げ方、体の捻り方でずいぶん表情が変わってきますね。

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不思議なことに現代的なものとの組み合わせに全く違和感がない。もちろんそうなるように作ってるんだろうけど、やっぱりこの時代の装束は今から見ても十分かっこいい。

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伊丹十三か??

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ガラス越しの外の様子を見ながら、夏らしく水を使った涼し気な演出や、と思ったら本物の夕立と雷雨でした。 

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緑に囲まれた立地で非常に美しい美術館です。少々遠いですけどお時間があればぜし。

XF 90mm F2 的ひまわり畑

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ひまわりの季節になりました。

梅雨時の紫陽花も悪くないけど、やはり夏の盛りにわーっと一斉に咲いて、一瞬で去っていく向日葵の潔さが好きですね、良く分からないけど。
という訳で、栃木県の野木町のひまわり畑まで、ドライブがてら出かけてきました。なにもそんな遠くまで、という気もするけど、まあ別件でこっち方面に用があったので。
遠方からの見物客を集めるような場所じゃないのか、途中に案内看板などもなく、現地についても広い農道の路肩にクルマが数台止まっている程度。特に駐車場はなさそうと思ったら、その路肩が駐車スペースに指定されてました。

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例によって出かけるのが遅いので、到着は昼過ぎ。毎度分かっていることながら、この時間に順光で撮ろうとすると完全に後ろ姿になります。トップの写真は逆光気味に透過光で撮ってますね。

でもまあ、何事にも例外はあって一輪だけ逆を向いてる花があったりします。
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 本日のレンズはXF 90mm F2の一本勝負。ほぼ一年ぶりくらいに引っ張り出してきました。このレンズ、AFは的確だしボケも美しい素晴らしいレンズなんだけど、いかんせん大きいので街中スナップに使うには結構厳しい(フルサイズでズームレンズを常用している人から見れば全然大きくないのかも知れないけど)。
いつものように絞りは開放の方針です。

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できれば、たくさんの見物客が列になってカメラを向けているところを背景にいれると、賑やかな感じがだせていいんだけど、見物人は数組程度。まあ、こう暑い中と、わざわざ出かけて来ないか。。

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 いくつか区画が分かれてて、ほぼ満開のブロックと、まだ全然花をつけていないブロックがあったので、開花の時間差をつけている様子。

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背丈が結構高いので、ちょっと腕を伸ばしてカメラを持ちあげないと奥の方が撮れない。。 

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これ、なんとなく向日葵感が伝わる気がする写真。
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関係ないけど、山下達郎の「夏の陽」って名曲ですね。この時期になると聴きたくなります。今改めて調べてみたら1976年のアルバムでした。何一つ古さを感じさせないところがすごい。未聴の方はぜひ。



東京都庭園美術館

f:id:kitakaze2018:20210719024759j:plain庭園美術館でラリック展をやっていたのでちょろっと覗いてきました。ラリックは以前も見に来たことがありますが少し展示品が違うようなので。

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入場時間帯ごとに分かれた予約制なので特に混雑することもなく、じっくり見られます。

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相変わらずカーテン好きですね。

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自然光の入る展示はいいですねえ。

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もちろん庭園も出られるようになっています。

f:id:kitakaze2018:20210719024713j:plainが、あまりにも暑いので、外の散策は遠慮しました。今からこの暑さが続くと思うとぐったりしますね。では。

梅雨明け

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ええと、そろそろ梅雨明けなんでしょうか。ニュースとか全然みてないので分かりませんが。
先日から深夜に全英オープンゴルフというかうのをやってて、つい見てしまいますね。ゴルフそのものには特に関心がなくて、選手の名前も全く知らないし、クラブ選びがどうこう言っても全く分からない。だけど、その分からない感じがいいんですね(まあゴルフをやる人には分かるんでしょうけど)。あとやたら「ニッポンがんばれ」みないな押しつけ型の実況がないのもいい。淡々としててね。BGM的というか。
同じ意味でカーリングの中継とかも好きだった。ともかく、何でそこに石を置くことに戦略的に意味があるのか、見ていて全く分からない。それがいいんですね。解説者も無理にそれを説明しようとしないし。ともかく最近のTV制作者は「分からないことの面白さ」を知らなすぎる。完全に写真ネタ不足か。。。