Green, blue and etc.

Cameras: SONY α7S, OLYMPUS OM-D E-M1, DMC-GM5, DMC-GF7, FUJIFILM X-T2

Mr.Childrenの30年

Mr.Childrenのライブ映像を中心とした映画「GIFT for you」を観てきた。個人的には特にファンという訳でもなく、ヒット曲を何となく知っているレベル。ただ、何度かライブ映像をテレビで見ることがあって、やっぱり何かしら人を惹きつける演奏をする人達だなあ、と思っていた。

改めて言うまでもないことだけど、桜井和寿は希代のメロディメーカーであるとともに、優れた作詞家でもある。
例えば取り立て変化のない日常を
「誰も見ないドキュメンタリーフィルムを今日もひとり回し続ける」
みたいな言葉でさらっと表現するあたり、人の心をうまく掴む目線を持ってる人だなあと。
この5~6年(か、もっとかも知れない)コンサートから遠のいていたので、大音響で彼らの音楽を聴くだけも、十分に2時間を費やす価値があった。

ライブ映像を見ると、観客は当然マスク着用で、声を出して歌うこともできない。それでも、と言うかむしろそれ故に楽曲への集中度は極限まで高められ、それと共に観客と演奏者の一体感も高まっていく。ファンが心の中で歌っている声が実際に聞こえるような気さえするのだ。
最近の音楽ファンは、演奏を聴くことより、ライブに「参加する」ことに重き置いているような気がして、ちょっと気になっていた。だから今の状況はベストではないとは言え、必ずしもネガティブなことだけではない気がする。

ところでこのバンドのドラムは演奏に歌心があって実に気持ちいいですね。最近こういうドラムをたたく人はあまりいないと思う。
それにしてもこのクオリティを保って30年ってすごいな。

ファンでなくても十分楽しめるのでぜし。