引き続き、LUMIX DMC-G9 PROとM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroの組み合わせで。個人的にパナソニックの緑の発色は少し派手目な気がするが、決して不自然ではないあたりにうまく抑えられているように思う。
いつも新幹線に乗るとき楽しみにしているのが、車内誌の「トランヴェール」。沢木耕太郎の連載が好きだったのだが、どうやら終わってしまったようだ。
今は巻頭のエッセイは柚月裕子という作家らしい(14のナンバーが振ってあったので、14回目という意味だと思う)。かろうじて名前を聞いたことがある程度の認識だったが、とてもいい内容だった(以下ネタバレです)。
「夏祭りと母の顔」というタイトルの見開き二頁の文章(持ち帰って今読み返してる)。彼女は子供のころ転校が多かったため友達が少なく、夏祭りに一緒にいく子もいなかったという。それを見かねた母親が「お祭り一緒にいこうか」と声をかけてきた。だが、不憫に思われるのが嫌で断ってしまった。そのことを自分が親になった今思い返すという。そして改めて気づくのだ、あのときの母は不憫に思っただけでなく、本当は子供と一緒に夏祭りに出掛けて楽しみたかったのではないかと。残念ながら、もうそれを確かめるすべはないが。
人間、歳を取ると昔わからなかった色々なことに気づいて、胸の詰まる思いをすることがある。でもまあ、何も気づかないまま生きているよりは、ましじゃないか、と思ったりもする。
ほんとに天候のおかげ(?)か、散策する人はとても少なかった。
観光客のマナーがいいのか、地元の人の管理が徹底しているのか、ごみが全く落ちていないことが素晴らしい。
まだ続きます。。