Nikon Z 5 x Nikon NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
吾妻光良&The Swinging Boppersが新アルバム「Sustainable Banquet」(持続可能な飲み会、ということか)を発売したとのことで、最近、吾妻氏をメディアで見かけるようになった(ピーターバラカンの番組にゲストに来ていたのを聞いただけだが)。
いや吾妻光良って誰だ?と聞かれると説明が難しいが、日本を代表するブルースギタリスト/シンガーという表現がある程度近いかも知れない(ブルースと言っても、ジャンプブルースとかジャイブとか、昔の黒人の人たちがやっていたような種類の歌なので、なかなか説明が難しい)。とりあえず、下記のインタビューを読むと少し理解できるかも知れない。昔は、夜道であったら逃げ出したくなるよう恐ろしい髪型と風体だったが、この写真を見るとずいぶん小奇麗なおじさんになっている。
相当ユニークな人だが、バンドマンとは言え、確かずっと日本テレビで音響を務めていたたはず(昔番組のエンドロールで名前を見た記憶がある)。そう思うと日本のサラリーマン社会も意外に懐が深いと思う。
ちょっと前にギターマガジンの記事を見ていたら、学生時代の吾妻氏をよく知る人のインタビューが載っていたが、ともかく当時から歌もギターもめちゃくちゃうまかったらしい。
ギターも独特だが、あの時代にこれほど英語の歌を自然に歌える人は珍しかったろう。特にこのだみ声、今風にいうとディストーションボイスというのか、それほどボリュームをあげなくても、ナチュラルに軽くひずんだ声で、しかもどちらかと言うと甘い声である。人のバックにまわってコーラスをつけると悪目立ちすることない。
しかも作詞作曲を担当する上に、バンドの管楽器のアレンジも自分でやっていて、いやすごい才人なのだ。
昔、高円寺のライブハウスなどで何度も演奏を見たが、MCが涙が出るほど面白かった。そういえばあの頃よく同じステージに出ていた小出氏はもう故人なのだな。
下記で、一曲フル尺で演奏の映像がみられるのでお時間あればぜし。
バンドはほんとに高齢者ばかりだけど、まだまだ頑張って欲しい。