Nikon Z 5 x Nikon NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
最近すっかり日本映画づいてるが、耳の聞こえない両親を持つコーダの物語「ぼくが生きてる、ふたつの世界」を観てきた。
ちまたのレビューでは主演の吉沢亮が絶賛されているが(いや実際にとてもいいのだが)、何より母親役の忍足亜希子(珍しい苗字だが「おしだり」と読むそう)が素晴らしい。
基本的には発話は全くない演技だが、そんなことを忘れるくらい自然に吉沢の母親になりきっている(ちなみにこの忍足さん含めて、ろう者の役はすべてろう者の俳優が演じているとのこと)。
「コーダ」はもちろん物語の重要な要素だが、何よりひとりの青年の成長の物語であり、普遍的な親子の物語でもある。これもまた今年絶対みるべき作品のひとつ。しばらく劇場でかかっていると思うので、お時間あればぜし。
PS
なるべく予備知識なく見た方が良いと思うが、余計なことを言うと、後半カフェでの親子の会話のシーンで、BGMのようにかかるソロギター曲がとても良い(店内で流れるような音楽でありながら、演出上の劇伴のようでもあり、ちょっと不思議な感じがする)。