我々世代は「きょーと、おーおはらさんぜんいん」のメロディでご記憶の方も多いと思いますが、えーと、その大原に行ってきました。前から一度は行ってみたいと思っていたんですが、バスでしか行けなくて(電車で行けない)、京都駅から小一時間は掛かることことや、そもそもバス自体が観光客で溢れかえっている、という噂もあり断念していました。
でもまあ、年末もかなり押し迫っているし、雨降ってるし意外に何とかなるかも、というかなり薄手の期待を抱いてバス停へ。
実際のところ、京都駅始発なので無事に席に座ることが出来て、それ程混み合うことも無く、うつらうつらとしているうちに大原のバス停に着きました。降車したのは4〜5人の観光客で、それ以外の方は地元の方々だったようで、もっと手前で大半の人が下りてしまいました。
この日は午前中が小雨で午後は雨は上がって薄曇り、という苔好きにはベストなコンデション。
停留所からはほぼ一本道の細道で、道なりに漬物屋さんや蕎麦屋さんが少し並んでいる程度の控え目な感じ。ちょっと淋しいくらいの落ち着いた雰囲気がいいですね。
インスタで「三千院」とか検索する、苔に埋もれかけたお地蔵さんの写真がたくさんできますが、おおここがそうか、と気づきました。あまりにも予備知識なさすぎですね。
曇天とは言え、時折薄明かりがさして石段に反射してなかなか幻想的です。
写真ではうまく表現出来てませんが、ここの額縁庭園は少しだけ圧迫感を感じるような不思議な力があります。突然、室内と自然の境界面が目の前に現れたような。もちろん自然と言っても作られたものだし背景はいわゆる借景ですが、他の庭園には無い圧を感じます。恐らく庭木との距離が近いからなんでしょうが、ともかく写真ではなかなか伝わらないのが残念ですね。
という訳ですっかり時間が経ってしまいましたが年末の京都レポートでした。