横須賀美術館でやっているセンスオブスケール展が面白そうなので、日曜に車で出かけてきました。環八を右折して東名に入ると、あとはほとんど自動車専用道路的な道のりなので、途中ほとんど止まることもなく,美術館の駐車場にすべりこめます。
天気予報は曇りでしたが、着いてみるとなかなか陽光まぶしく、風もほとんどなかったので実に気分がいいです。例によって建物の外観は撮り忘れましたが、外光と海の青色をうまく取り入れた設計で、一日いてもいいくらい快適です。何より海辺に直接面した美術館は、非常に珍しいと思います。子供らが、芝の斜面をごろごろごろごろと転がって遊んでました。冒頭の写真んは、受付から入り口を振り返ったところですが、海が直接見える素晴らしい設計。
今回の展示は「縮小/拡大する美術」とサブタイトルがつけられていますが、グループ展なので色々な作家の作品が並んでいます。
こちらは田中達也氏の作品で、身の回りの小物にミニチュアにフィギュアを置くことで不思議なスケール感を生み出しています。比較する対象物がないので大きさが分かりにくいですが、まあクリップの大きさで大体想像がつくかと。
今回の使用レンズはZUIKO AUTO-MACRO 50mm F2ですね。少し前に購入後の温室試し撮りで感銘を受けたものの、すっかり使う機会を逸していました。
レンズがケースに当たるくらいにじり寄って撮影。今回の失敗は、カメラ本体にNEX-5を選んだこと。サイレントシャッター機能がなく、むしろ切れのいい金属的なシャッター音が館内に響くので、ちょっと申し訳ない感じに。スマホで撮っている人もいるので、他からもぱしゃぱしゃ音は聞こえるのですが、やはり電子音の方が、ずいぶん控えめに聞こえます。
このサイズになるとピント合わせが相当シビアになりますが、派手なシャッター音のせいで2枚くらい撮って素早く次の作品に移動、という感じでフォーカスはかなり甘目になります。ご容赦を。やはり室内撮りは無音撮影ができるカメラがいいですね。
穴あけパンチと付箋で花見。。奥のフィギアにピントが合いそうで合わない。。
ヘアブラシなどを化石に見立てた発掘現場。
写真による展示もあります。この綿棒を野球のボールに見立てたアイデア、めっちゃ好きですね。
テレビ局も取材にきてました。こちらはガリバーのスケール感を表現した作品群。
回転するワイヤーのようなものに照明を当て、テンションを変えることで、このふくらみの形状が変化します。
部屋を移ると突然空中に浮かぶ帆船が。ものすごく見えにくい細いテグスで吊ってあるようで、本当に室内に浮かんでいるようでした。
実際にはこんな180°ひっくり返ったようなリフレクションはあり得ませんが、模型の艦首に近づいて、しばらくじーっと見ていると、あるはずのない透明な喫水面が見えてくる気がします。
デッキに上がる螺旋階段から海が見える。意図したものかどうか分からないけど、白い塗装の反射のせいで、光の差す海底を見ているような光景が広がります。
海に面したレストランが、壁の丸窓から見えます。もう全てが青被りしてる感じ。でも実際に肉眼で見てもこれくらいの青みを感じます。
デッキに上がると海と空がドーンと見えます。どーんとね。。
こういう階段ひとつとっても繊細さを感じますね。
それにしても、この海側から受付に向かうアプローチなんか秀逸じゃないですか。
帰りの道中がちょうど夕暮れ時だったので、一時停車。
なお、こちらの展示会は6月23日までのようですので、ぜひ。