Green, blue and etc.

Cameras: SONY α7S, OLYMPUS OM-D E-M1, DMC-GM5, DMC-GF7, FUJIFILM X-T2

クインシー・ジョーンズの時代

先日、クインシー・ジョーンズの訃報が流れた。

どのニュースも「スリラー」のプロデューサー・・のような紹介をしていたが、星野源がラジオで「We Are The World」を取り上げていて、おおそうだと思い出した。

錚々たるアーティストが一つのスタジオに会して、一夜限りのスーパーグループとしてアフリカ飢餓救済のためのレコーディングを行ったのだが、そのメイキング映像を見て、我々世代は興奮したものだった。

特にボーカルソロパートのつなぎ方がすごい。冒頭から、ライオネル・リッチースティーヴィー・ワンダーポール・サイモンのリレーが豪華すぎる。それぞれが、ひと節うなる(?)だけで、胸倉つかまれて別の世界に持っていかれるような、強烈なヴォーカルを持っている。残念ながら現代のアーティストをいくら集めてもこんな演奏にはならないだろう。

ヒューイ・ルイス、シンディ・ローパーキム・カーンズのあたりもめちゃくちゃにカラフルで、さらにブルース・スプリングスティーンが出てくるともう何か事件でも起きたのか、と思うくらいだ(Netflixでこのメイキングが見られるので、契約者の方はぜひ。しかし「ポップスが最高に輝いた夜」という分かりにくいタイトルは何とかならんのか)。
思えばウイリー・ネルソンの存在を知ったのも、この曲だったのかもしれない。

改めて映像を見直して驚いたのは、あのライオネル・リッチーがミュージシャンの間を動き回って、全体をまとめようとしていたり、マイケル・ジャクソンが、肉声でヴォーカルメロディを他のアーティストに教えて回ったり、スタッフのような働きをしていること。

それ以外にも、スティーヴィー・ワンダーの周りに皆が集まって合唱していたり、レイ・チャールズがひとりでゴスペル風に弾き語りをしていたり、あらゆる光景が奇跡的なワンシーンとして納められている。

と、どんどん話がそれていくが、とりあえずR.I.P. 
まあ、また向うでいろんなセッションをしてるんだろうけどね。