いまだに、ダウンロードとかストリーミングというのが信用できず、CDを買ってしまう。少し前に、海外でレコードの売り上げがCDの売り上げを超えたとかいうニュースがあったが、ともかくそれくらいCDというのは全く売れなくなったらしい。
それでも日本は例外的にCDが生き残っている国らしい。まあ、それは何とかKB48みたいなグループがあるからだと思うけどね。
で、六文銭である。特に新作という訳ではなく、たしか数年前に発表されたもので、その時にラジオで聴いて、いつか買わねば、と思っているうちに恐ろしいスピードで時間がたってしまった。
この「道」という歌は、戦後に黒田三郎が書いた詩に、今回小室さんが曲をつけたとのこと。戦時中のことを思うと「右に行くのも左に行くのも今は僕の自由である」という言葉はとてつもなく重い。ひとりでも多くの人に聴いてほしい。
他にも「お葬式が行く」では、「行け行けお葬式 遥かなる墓地へ」と皆でシングアウトするところが、おもしろ悲しい感じでとてもいい。それぞれの楽曲で、楽器アンサンブルにアナログの大らかな響きがあり、絶妙の男女混声のコーラスワークと相まって音楽的にも充実の一枚である。余力があればぜひ。
