沢木耕太郎の「旅のつばくろ」(新潮文庫)の中に、古書店の店主に古本の入荷先を聞く話が出てくる。古書業界では今、供給過剰状態なのだという。60~70代の男性が一斉に蔵書を処分しているらしい。そして彼らが、大量に紙の書籍を買った最後の世代だろうとも。
自分も紙の本は好きな方だが、それでも最近では購入する本の半分くらいは電子書籍に切り替わっているような気がする。
紙の本はどうしても増えてくると処分せざるを得ないが(部屋が狭いので)、電子版ならかさばることはないし、データで持っていれば買ったはずの本が見つからなくなるような事態も防げる。
まあ、なんとも味気ないような気もするが。。