Green, blue and etc.

Cameras: SONY α7S, OLYMPUS OM-D E-M1, DMC-GM5, DMC-GF7, FUJIFILM X-T2

特に意味のない交差点スナップ

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先週、映画「Coda あいのうた」を観てきました(しかし、この辺の邦題のつけ方は何とかならんかね)。家族で唯一、耳が聞こえる女の子が自分の音楽の才能に気づき、しかしそれが「音楽」ゆえに家族の理解を得ることに限界を感じ、どう人生を選択していくか苦悩する、というようなお話。といっても重いタッチではなく、笑いの要素もふんだんに盛り込まれたエンターテインメント作品になってます。音楽の持つ力が巧みに表現されてい素晴らしい。特にジョニミッチェルの名曲「Both Sides Now」が使われているところが世代的にうれしい。シンプルで美しいメロディにのせられた不思議な歌詞。人生は決して平等ではないし、確かなものは何もなく、何が幸せで何が不幸なのかも分からない、それでも・・という気持ちになる。随所に印象的な韻が踏まれていて、いつまでも歌詞が頭のなかを巡っている。何しろ冒頭から

Bows and flows of angel hair
And ice cream castles in the air

だし。個人的に好きな部分は

Moons and Junes and Ferris wheels
The dizzy dancing way you feel

のところ。日本語で韻を踏むとどうしてもダジャレみたいになっちゃって、なかなかこんなに美しくは響かない(もちろん日本人だって上手く忍び込ませている人はいるけど)。
とりあえず、ぜひ劇場で見てもらいたい作品ですね(あさイチの時間帯が空いていておすすめです)。